あざ治療
- 太田母斑
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日本人の女性に多くみられるアザで、眼を中心として主として青色に広がった感じです。早発型と遅発型がありますが、思春期になって色が濃くなり、拡大する傾向があります。
[治療]
Qスイッチ・ヤグレーザーの5~6回の照射でかなりの効果がみられます。年齢が若いほど効果のあらわれが早いようです。 - 蒙古斑
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新生児、乳幼児にみられる青色母斑で、5~6歳くらいで自然に消えてしまいます。しかし、異所性蒙古斑といわれるものは消えにくく、成人になっても残ります。
[治療]
Qスイッチ・ヤグレーザーの数回の照射で効果があります。 - ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
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後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、別名 遅発性両側性太田母斑様色素斑ともいい、その鑑別は難しく、一見シミのようですが、東洋人に多い青アザです。肝斑と合併して存在することも多く、また、ソバカスのように見える事もあります。シミの相談に来院される方の中で、かなりの割合で本症例が見受けられます。
[診断基準]
・思春期以降(多くは20歳以上)に発症する顔面の色素斑
・色調は灰色~灰褐色~褐色~濃褐色
・一般的に年月と共に濃くなったり薄くなったりの変動が少ない。(肝斑は経時的変動が多い)
・病理組織[治療]
(1)レーザー治療 (ADMの原因である真皮メラノサイトを破壊・除去)
レーザーの種類によってダウンタイム(日常生活に支障)や治療効果が異なるので説明の上、選択し治療となる。
(2)トラネキサム酸とVCの内服
(3)レチノイン酸+ハイドロキノンの併用療法(外用)
(4)VCローションなどの美白剤の外用、イオン導入